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【詩】俺がタイムマシン

 古風だ。
「時を浪費するなかれ、人生とはすなわち時なり」
 オールドファッションだ、ドーナツだ、すなわち虚空だ。

 一説によると宇宙の形はトーラス型であるという。朝食にあのシリアルフレークを食べていると、ときどきふとそういうことが思い出されてきて、それでは牛乳の部分は何物であるのか、宇宙の外側とは――あるいは人類、すくなくとも私に知覚できえぬよう思われる「外側」とは――なにを示しているのであろうと考える。古風だ、すなわち古い風だ……。

 時代が変わってゆく。たいらに成ってゆく。人びとはいよいよ人びとと呼んで差し支えなくなる。しかし最近ようやく気がついたことに、他人とはただ鏡なのであった。わからない人のことはわからないし、わかる人のことはわかる……という、あのWという哲学者の著書にも似通うところのある言葉を、今になって体感的に知ったのである。

 道を歩いていて、目に入らない人びとというのがある。それがドーナツの虚空に相当していて、ドーナツというのは自身であり、そしてまた自身を映す鏡たる人びとによって成るひとつの空間である。一説によれば、ということだけども。

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【2014/03/27 22:39 】 | | 有り難いご意見(0)
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